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これは有名な「鶏缸杯」の模倣品であり、アンティークではありません。
通称 「チキンカップ」。
この茶杯は柴窯で焼かれたもので、PF176の気窯鶏缸杯と比較すると、色がやや暗い色調です。PF176の茶碗はより白くなっています。写真をご確認ください。
15世紀に作られたある酒杯が、2014年、サザビーズが、香港で開いたオークションで中国人実業家の劉益謙氏に2億8100万香港ドル(約37億円)で落札された。中国古代磁器としてはオークションでの過去最高値を記録。
この杯、世界中記録に残っているのは、約19点しかない。其の内3点だけ個人収蔵品となっている。
他は、北京、台湾台北、ロンドン、ニューヨーク等の博物館に収蔵されている。台湾台北の故宮博物館には、最も多く、6点を持ち、常時展示されている。
既存流通できる数が極めて少ない為、オークションに出される度に最高値記録を更新している。
闘彩(とうさい)、日本では、色絵付が青豆に似た瑞々しい淡緑色を主とした彩釉を使われている為、「豆彩」と呼ばれている。
中国では、その焼き方から、まず青花で細い線の輪郭を描き、透明釉を施し、1300度の高温で、形を作り、再び赤、緑、黄色を透明釉の上で添色し、低温焼成で完成品になる。完成品に釉上彩と釉下彩の諸色が鮮やかに表れ、まるで綺麗さを争うようになっていることから、【闘彩】と呼ばれている。
闘彩の技法は、明成化年代初期に誕生したが、その技術の要求がとても難しく、なかなか良いもの出来ない、「明成化闘彩鶏缸杯」は、最高傑作品とされている。
(一般的に、「斗彩(闘彩)」の「斗(闘)は景徳鎮の地元の方言に由来すると考えられています、接続の意味。これは、前述の2つのプロセスの連続性です。)
成化以降二百年間余り、明、清各年代の皇帝がその時代の官窯に命じて、模倣品を作らせたが、いくら出来が良くても、「明成化闘彩鶏缸杯」に使われていた原料の陶土は、成化年代で使い切り、同じ原料が無い為、二度と同じものができない。
焼き物を愛した清朝の乾隆帝が作った詩の中で、「寒芒秀采総称珍、就中鶏缸最為冠」という句があり、古来、宮廷の中でも、チキンカップが珍重されていることが分かる。
作られた経緯は、諸説があり、一説だと成化元年が干支の鶏年で、それに、中国語の発音が、「鶏」と「吉祥」の「吉」と似っているから。これは、一番有力な説だと言われている。
(美術商染谷尚人さんから引用、https://ameblo.jp/art-hongou/entry-11899489490.html)
口径:82mm
高さ:39mm
重さ:50g
容量:実用60-70cc、満水110cc
サイズと重さの測定にはわずかな誤差が発生することがあります。
また、個々の製品にもわずかな違いがあることがあります。
陶磁器の表面には貫入(開片)が生じる可能性があり、これは基本的に底の粘土部分と表面の釉薬部分の収縮率の違いによるもので、避けられない正常な現象です。ただし、これは使用に支障をきたしません。すべての陶磁器で発生するわけではありませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
中国景徳鎮制